■加齢に伴う能力低下
年をとるにつれて体に様々な変化が生じ、そのことで食事がうまく摂れなくなるなど、食生活にも影響を及ぼします。体の変化には個人差はありますが、誰にでもおこることです。
食べることは、お年寄りの大きな楽しみのひとつです。体の変化を正しく理解して、体の状態に合った食事をおいしく食べていただきましょう。

■味覚が衰える
味覚を感じる細胞が減少し、特に塩味、甘味の感覚が鈍くなり、濃い味付けを好むようになります。
■視力、聴覚、嗅覚、触覚、温覚が衰える
様々な感覚が鈍くなると、料理の色合いや香りを感じにくく、食欲減退につながります。匂いがわからず、いたんでいる物を食べてしまったり、熱いものに気づかず、やけどをしてしまったりします。
■噛む力が衰える
歯を失うことなどにより、噛む力が若いころの1/3〜1/4になり、柔らかいものばかり選んで食べていると、偏食や栄養バランスの偏り、食物繊維不足による便秘の原因になります。
■飲み込む力が弱くなる
食べ物が喉を通りにくくなり、むせたり、つかえたりしやすくなり、一度苦しい思いをすると食べるのがいやになる傾向があります。
■唾液の分泌量が減少する
口の中での消化がうまくいかず、胃に負担がかかります。また、口の中が荒れてしみるようになり、食欲低下につながります。
■消化液の分泌が減少し、胃腸の働きが低下する
消化吸収能力が低下し、消化不良や下痢をしやすくなります。腸の動きも弱くなるので便秘も起こしやすく、胃腸の不具合により食欲不振を訴え、栄養不足につながります。
■喉の渇きに鈍くなる
喉の渇きを感じにくくなり、脱水症状を起こしやすくなります。