■食の大切さ
口から食べるという事は生きていくためにとても大切なことです。毎日、口から食べるという行為を私達は何気なくしていますが、病やある時期を境に口から食べることも飲むこともできなくなってしまったら、どんなに辛い思いをすることでしょう。人間の体にとって、口から食物(栄養素)を摂るよりも良い薬はありません。
ただ、どんな形でも食物を摂ればいいというものではなく、目、耳、舌、鼻を使って味わうという事もとても重要です。きれいに盛り付けてあったり、彩りよく調理されていたらおいしそうに感じます。
これは目で味わっているのです。また天ぷらや豚カツなど揚げる時に聞こえてくる音や料理からただよってくる香りは食欲をそそります。これは、耳、鼻で味わっているのです。
もし、どんなにおいしく調理されたものであってもお皿にただ雑にのっているだけであればおいしさは半減してしまいます。 特に、刻み食やミキサー食は元の料理がわからなくなり食欲が湧かないことも多々あります。なるべく、元の料理に似せて形を作って盛り付けたり、型を使ってみたり、お年寄りの目の前で刻んだり、ミキサーにかける事も大切です。
お年寄りはほんの少しの心配事でも食べる気力を失ってしまいます。また生き甲斐や生活の楽しみを見つけにくくなり、生きる事への意欲が失われると食欲が低下します。できるだけ、家族やお友達とご飯を一緒に食べるようにし、楽しい話題で食事を楽しみの一つにしましょう。また、季節にちなんだ食材を使うことや、祭事に絡めた料理は話題作りにもなり、何よりお年寄りに喜ばれます。