■MRSA Q&A
効果は低いと考えられます。なぜなら、噴霧ムラが生じやすいからです。アルコールというには、かかった部分しか殺菌されません。衣類のように、綿繊維でできた物は、衣類がびしょびしょになるくらい噴霧しなければ、確実な殺菌はできません。
基本的にはMRSA保菌者の入浴は可能です。喀痰などから検出されている場合、強い咳嗽など他へのMRSA拡散が強い場合には、拡散が少なくなってから入浴させればよいでしょう。多くの場合には、以下の点に注意しながら入浴させ清潔を保って頂きたいと思います。
- MRSA保菌者の入浴はその日の最後がよい。
(リスクを最小限にするため)
- 入浴後は、浴槽のお湯を流し、浴槽や洗い場は洗剤で洗浄後、高温のお湯で洗い流す。
- 汚染が強いところがあれば、エタノールなどで清拭する。
- 脱衣かごは一般の人とは別にして、使用後は消毒を行なう。
- 入浴者や介助者の入浴前後の『うがい・手洗い』を励行する。
髪の毛、頭皮、まぶた、外耳道、鼻腔、咽頭、腋の下、股間、陰部、傷口などです。
MRSAは、一般細菌と同様に考えて対処すればよく、特に消毒剤に耐性ではありません。以下を参考になさって下さい。

MRSAの検査を行なった場合、MRSA+〜+++と返ってきますが、これは菌量を表しています。(1白金耳を培養し菌数が106以上が+++、104〜106を++、104以下を+、検体1ml中の菌数にだいたい相当) +なら単なる『保菌』のことが多く、治療の対象になりませんが、+++なら感染の可能性が高く治療や隔離が必要な場合もあります。
MRSAの感染経路は『接触感染』です。中でも手指を介した伝播が最も重要です。現在のところ、MRSAの『空気感染』はないとされています。ただし、MRSAの気管支炎や肺炎を発症している患者が、MRSA混じりの痰を大量に飛ばしているのを直接浴びた場合(この場合は『飛沫感染』と呼びます)や、広範な皮膚病にMRSAが付着していて、その落屑が直接皮膚についた場合には、感染を起こす可能性があります。 しかしながら、一般にMRSAの気管支炎、肺炎、広範な皮膚のMRSA感染症を起こすような人は、在宅や施設にはいないのが普通です。
デイサービスを利用される方が、高齢であっても比較的元気な方ばかりであれば一応問題はありませんので、MRSA感染症として特別な対策は必要ないでしょう。しかし、一般的な衛生的観念より、感染予防(MRSAと限らない)としての石けん液による手洗い、清潔な食器類、リネン類などの使用は必要と思います。
敷き詰めたカーペットの消毒は専門の業者に依頼すれば別ですが、日常はほぼ実施できないでしょう。床のカーペットに対しての感染対策としては、消毒ではなくて掃除機などを用いた清掃(ゴミ、ほこりの除去)までで大丈夫でしょう。