■MRSAとは
MRSAは、methicillin‐resistant Staphylococcus aureus(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の頭文字をとったものです。

黄色ブドウ球菌は非常にありふれた菌で、私たちの髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口などによく付着しています。しかし、黄色ブドウ球菌は、基本的に弱毒菌のため、私たちの抵抗力がしっかりあれば、特に重症化することはありません。 MRSAはこの黄色ブドウ球菌の仲間で、性質は黄色ブドウ球菌と一緒ですが、耐性遺伝子を持っています。どういうことかというと、抗生物質(菌を殺す薬)が効きにくくなっているのです。 その為、治療が思うように進まず、患者の抵抗力だけが頼りになる場合が多いのです。重症化すると、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎などに陥って死亡する事も少なくありません。 では、どういった場合に重症化するのかというと
- 無菌室が必要になるくらい抵抗力が低下した場合
- 大手術の後
- 重症の熱傷(やけど)を負った場合
- 血管内にカテーテルを長時間入れている場合
などです。こういう場合にMRSAに感染すると、様々な病気を起こしやすく、なおかつ治療しにくいのです。 このような背景から、MRSAは大変恐れられていますが、自宅や施設で生活されている方々に、今あげたような【1】〜【4】に当てはまるような人は普通はおられません。従ってMRSAのために実害が起きるということは通常考えられません。