(4)最近のレジオネラ感染症の事例

- 2005年1月
- 静岡県静岡市の病院で70代男性1名死亡
- 2005年4月
- ニューヨーク市の病院で2名死亡
- 2005年10月
- カナダ、トロントの老人ホームで88人発症、16人死亡
- 2005年10月
- 岩手県一関保健所管内で1名死亡
- 2006年4月
- フロリダのホテルで3名発症、1名死亡(内2名が60歳以上)
- 2006年7月
- 青森保健所管内の医療機関で70代男性1名死亡
- 2006年12月
- 東京都墨田区の老人福祉施設で80代男性1名死亡

(5)レジオネラ感染症の感染経路

レジオネラ感染症は、レジオネラ属菌を含んだ直径5μm以下のエアロゾル(霧状になった水)を吸入することにより感染します。レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水、シャワー、ホテルのロビーなどの噴水、洗車、野菜への噴霧水のエアロゾルの吸入、浴槽水で溺れて汚染水を呼吸器に吸込んだ時などに感染・発症した事例が報告されています。汚染水の直接接触で外傷が化膿し、皮膚膿瘍になったり、温泉の水を毎日飲んで発症した事例もあります。ただし、患者との接触によって感染したという報告はありませんので、患者を隔離する必要はありません。
(6)関係法規等に規定されている水質管理概要
レジオネラ感染症はレジオネラ属菌が原因で起こる感染症で、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力が低下している人がかかりやすいレジオネラ肺炎(肺炎型)とポンティアック熱(非肺炎型)という2つの病型に大別されます。
レジオネラ属菌は、一般に20〜50℃で繁殖し、特に36度前後がより繁殖に適しているため、冷却塔や加湿器、温泉や風呂の浴槽など人工の環境においても条件によっては異常繁殖します。
- 循環ろ過装置は、1時間当りで浴槽の容量以上のろ過能力を有すること。
- 循環ろ過装置を使用する場合は、ろ過の種類を問わず、ろ過装置自体がレジオネラ属菌の供給源とならないよう、消毒を1週間に1回以上実施すること。
- 浴槽水の消毒に用いる塩素系薬剤は、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を1日2時間以上0.2〜0.4mg/Lに保つことが望ましいこと。
- 温泉の泉質等のため塩素消毒ができない場合は、オゾン殺菌または紫外線殺菌等により消毒を行なうこと。この場合、温泉の良質などに影響を与えない範囲で、塩素消毒を併用することが望ましいこと。
- 連日使用型循環式浴槽では、1週間に1回以上定期的に完全換水し、浴槽を消毒・清掃すること。
- 管理記録を3年以上保存すること。