HOME > 感染予防教室 > 知って得するさまざまな感染症 > 結核

感染予防教室

●知って得するさまざまな感染症

(10)結核 Q&A

Q1
結核の原因菌って何ですか?
A
結核菌です。ローベルト・コッホが1882年に発見した細菌です。
Q2
結核の標的は肺だけですか?
A
結核は、肺ばかりではなく全身を冒します。 結核菌が冒すのは肺ばかりではありません。胸膜、咽頭、腸、腎臓、骨、皮膚などほとんどの部分を侵略します。
Q3
発病しない人もいると聞きますが?
A
うつっても、発病しないケースが多い事も確かです。 結核菌は、防衛システムに包囲されて死滅するわけではなく、どんどん増えて肺を食い荒らすようになります。しかし、大部分の人では、菌は封じ込められたまま、その人と一生を共にします。こういう人は、もう別の人の結核菌を吸いこんでも、防衛システムが警戒しているので、うつることはありません。重症の患者(家族など)の世話をしても平気なのはそのためです。結核菌を吸いこんで、運悪く『結核』になるのは、その時の体調や栄養状態も大きく関与しているようです。
Q4
結核に感染したかどうかは、どうやって分かるの?
A
ツベルクリン反応で、感染したかどうか分かります。 結核菌に感染した人やBCG接種を受けた人の皮内にツベルクリン液を注入すると、皮膚が赤く反応します。結核菌に感染していれば、さらに大きく腫れます。
Q5
BCGとは何ですか?
A
BCGは結核の重症化を防ぐためのワクチンです。 BCGは毒性を低くした生きた牛型結核菌です。 BCGは肺結核の50%を防ぎます。抵抗力のない赤ちゃんは、感染すると結核性髄膜炎や粟粒(ぞくりゅう)結核といった命にかかわる重症の結核を発病しやすく後遺症も深刻なため、生後できるだけ早めの時期にBCG接種を受けましょう。接種を受けることにより、かなりの確率で発病を防ぐことができます。
Q6
典型的な症状はありますか?
A
結核初期の症状は風邪にそっくりなので見過ごされがちです。 初期のうちは風邪に似た痰、微熱、寝汗、だるさ等々の症状が出ます。さらに症状が悪化すると、血痰がでたり、喀血します。菌はゆっくり確実に侵食し、空洞は大きくなり、最後は呼吸困難で死亡することもあります。
Q6
結核は治るのですか?治療はどの位かかるのですか?
A
結核の治療は、抗結核薬で短期間行われます。 今は3〜4種類の抗結核薬で短期間(6〜9ヶ月)で退院でき、順調にいけばその後は通院で大丈夫です。しかし良い薬でも、薬を確実に飲まないと効果はありません。医師から良いと言われるまで薬を確実に飲みましょう。
Q6
咳やくしゃみにのって床に落ちた結核菌から感染することはありますか?
A
感染の心配はありません。 床に落ちた結核菌は自由に飛ぶことはできない上、体の外では増えることができません。
Q6
たばこは吸ってもいいのでしょうか?
A
おすすめしません。 たばこは肺の機能を低下させますし、血液の酸素を消費し肺に負担をかけます。今まで喫煙をされているのであれば、この機会におやめになることをおすすめします。
Q6
食事の注意点はありますか?
A
バランスの良い食事をとってください。 結核治療には、制限しなければならない食品はありません。治療に良いと言われる食品も特別にありません。 体の回復力を高めることを考えて、バランスの良い食事をとると良いでしょう。
Q6
どうしてわが国では、結核患者が増加したのですか?
A
過去に結核に感染した人が、高齢により免疫力が弱まって発病するケースが増加しているからです。 国民の結核への関心が薄れたことや、若い医師たちの結核に対する知識不足、健康診断を怠っている人が増えたことも考えられる要因になります。