HOME > 感染予防教室 > 知って得するさまざまな感染症 > 褥瘡

感染予防教室

●知って得するさまざまな感染症

褥瘡

■褥瘡(じょくそう)とは? ■褥瘡になりやすい人は?
■褥瘡ができやすい場所は? ■症状
■予防対策 ■感染予防対策

(1)褥瘡(じょくそう)とは?

褥瘡とは、身体の一部分が長時間にわたり圧迫を受け、皮膚組織の循環障害が起こり、発赤、腫脹、びらん、潰瘍の形成を経て、ついには壊死に陥る状態です。褥瘡は、健常人の皮膚には発生しません。褥瘡の発生には、大きく2つの要因があります。ひとつは局所的な要因で、加齢による皮膚機能の低下、寝たきりによる摩擦やずれなどがあります。もうひとつは全身的な要因で、脳神経系の疾患、栄養状態の悪化、運動能力や知覚の低下などがあります。

(2)褥瘡になりやすい人は?

  • 寝たきりなど、長時間同じ体位を続けている人。さらに、圧迫を受けている人
  • まひのある人
  • 浮腫(=むくみ)のある人
  • 栄養状態の悪い人
  • 脳神経系・循環器系の疾患がある人
  • 失禁のある人
  • 運動能力・知覚に低下がみられる人
  • 痩せすぎ・肥満の人

(3)褥瘡ができやすい場所は?

筋肉や皮下脂肪が少なく、骨の突出している部位で起こりやすくなっています。

特に、次の場所に頻発します。

場所
  • 肩甲骨部
  • 仙骨部
  • 大転子部
  • 坐骨結節部
  • 踵骨部

(4)褥瘡の症状は?

筋肉や皮下脂肪が少なく、骨の突出している部位で起こりやすくなっています。

特に、次の場所に頻発します。

カラー説明
  • 肩甲骨部
  • 仙骨部
  • 大転子部
  • 坐骨結節部
  • 踵骨部
褥瘡

第1期・第2期の浅い褥瘡は、比較的治りやすく、在宅でも治療は可能です。抗生物質の入った外用薬(軟膏)や、肉芽形成促進剤を塗布したり、ドレッシング材を使用します。

第3期・第4期の深い褥瘡は治りにくく厄介です。抗生物質を含む外用薬を使用していたり、下に滲出液の多い場合には、1日2度以上の創傷処置が必要です。また、範囲が大きく出血が予測される場合には往診回数を増やしたり、可能であれば入院を勧めます。

(5)褥瘡の予防対策は??

ブロック
【体位変換をする】

同一の体位を長時間続けると、圧迫により血液循環障害などの様々な障害を引き起こします。そのため、自分で体位を変換できない利用者は、約2時間おきに体位を変える必要があります。また、体位変換は、筋肉の拘縮を予防したり、肺の拡張促進にも効果的です。

マット
【エアーマットの使用】

エアーマットの使用は、潰瘍の発生や進行の防止に効果的です。また、体位変換に関わる介護者の負担も軽減できます。エアーマットは、個々に空気の量を調整でき、体圧を変えることができ、さらに、体圧分散効果も期待できます。

清潔
【皮膚を清潔にする】

尿や汗などにより、皮膚が湿っていると褥瘡ができやすくなります。毎日、 全身の皮膚を清拭し、清潔に保つ必要があります。また、特に陰部は糞尿 によるただれが起こりやすいため、こまめにオムツ交換を行い清拭します。 寝具類も清潔なものを使用します。

栄養
【栄養をとる】

栄養不足も褥瘡発生の原因となります。寝たきりの高齢者では、栄養体力の低下があると、一夜で褥瘡が発生することもあります。経口摂取が可能な場合には、好きな物を経口摂取します。咀しゃくは、精神的な回復にも効果的です。