(4)インフルエンザにかかったら
【基本的な対応策】

予防に努めていてもインフルエンザにかかってしまったときは、安易にかぜと判断せずに早めに医療機関を受診し、治療を受けましょう。早めに治療することは自分の身体を守るだけではなく、ほかの人にもインフルエンザをうつさないという意味でも大変重要です。その他には以下のような対策があります。
- 安静にして休養を取りましょう。特に睡眠をとることが大切です。
- 部屋の温度や湿度を適切に保ちましょう。(気温20〜25℃、湿度50〜60%くらい)
- 水分は十分に補給しましょう(お茶、ジュース、スープ類など)。
高熱や痛みに対しては解熱剤・鎮痛剤などが使われます。これらの投薬は症状をやわらげる対症療法であり、インフルエンザそのものをなおしているわけではありません。抗生物質も細菌が原因の合併症には有効ですが、インフルエンザウィルスには効果はありません。
- 地域内(施設内、学校内など)でインフルエンザは流行していませんか?
- 38℃以上の発熱や悪寒はありませんか?
- 急激に発症してはいませんか?
⇒関節痛/筋肉痛/倦怠感/疲労感/頭痛/くしゃみを伴わない咳/のどの炎症/など
【治療薬について】

近年数種類のインフルエンザ用抗ウィルス剤が認可されました。抗ウィルス剤は、体内でインフルエンザウィルスの増殖を抑える薬で、病気の期間と症状の重さを軽減する効果にすぐれています。ただし、治療効果をあげるためには、症状が出てからなるべく早く服用すること(40〜48時間以内)が重要とされます。インフルエンザウィルスは体内で急速に増殖する特徴があり、早期であればあるほど体内のウィルスの量が少なくてすむためです。しかし実際には忙しさにまぎれたり、「たいしたことはない」という自己判断により、医療機関の受診は遅くなりがちです。抗ウィルス剤は一般の薬局・薬店では買えませんので、症状があらわれたら、早めに医療機関へ行き、医師の診察を受けましょう。
(5)集団生活とインフルエンザのかかわり
職場や学校、福祉施設など、集団生活の場でのインフルエンザの罹患は、自分のみならず周りの人にも感染を広げることになります。したがって日頃からの体調管理がとても大切です。特に、高齢者の多い福祉施設では、インフルエンザ感染時のリスクの高い方が多いため、各施設の現状に応じたインフルエンザ予防対策や発生時の対応策を、あらかじめ講じておく必要があるといえます。
各種施設におけるインフルエンザ感染予防対策の例としては、
- インフルエンザウィルスは感染力が非常に強く、人から人へ感染すること、インフルエンザの特徴はどのようなものかを認識する。
- 施設内での前年の罹患状況、今年の流行情報を把握する。
- 施設入所者の健康状態を定期的にチェックする。
- 施設入所者、施設従業者の予防接種と日頃の健康管理
- 面会者等への対応の取り決め
- 手洗い、加湿器などの衛生管理設備の整備と有効な活用
- 関連医療機関の確保と連携
などがあげられます。