通常の介護の場合では、石けんと流水の手洗いで大丈夫です。まず、手を水で濡らし、石けん液を手にとり、指先や指と指の間など洗い残しがないように、少なくとも15秒は、両手を強く擦り合わせるように手を洗います。固形石けんの使用において、固形石けん表面の微生物汚染の報告例はありますが、それが感染に結びつくというエビデンスはありません。よって、固形石けんを使用する場合、水はけのよい石けん箱で使用し乾燥させるようにします。しかし、実際介護スタッフが石けんを携帯する場面では、なかなか固形石けんが乾ききるまでの時間はないので、固形石けんの使用をお勧めすることはできません。液体石けんを携帯用の小さな容器に入れて使用したほうがよいでしょう。この場合、継ぎ足しはせず、完全に使い切った後、ボトルを洗浄し、よく乾かしてから液体石けんを詰めるようにします。さらに、ポンプ付の形態容器であれば、より衛生的に扱えるので共用でも安心です。
*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規