健康な皮膚は細菌が体内に侵入するのを防いでくれます。しかし、傷があるとそこから病原体が入り込んで感染します。病原体はどこにでも存在していますので、ささくれのような小さな傷でも感染します。特に指先は表皮が厚いため、化膿しても自然排膿しにくく炎症が広がりやすいという特徴があります。また、指先は知覚神経が過敏なため強い拍動性の痛み(ズキン・ズキンという痛み)を感じます。このような指先の化膿性炎症を「ひょうそう」といいます。抗生物質で治りますが、腫脹が激しいと外科医を受診して切開排膿が必要となります。 介護者は手が命ですから、手に傷を作らないことが第一ですが、同時に手洗いを習慣づけてください。ささくれができた場合は無理して引っ張ってはがしたりしないで、小さなはさみできれいに切って、後は消毒しておきます。また、出血しているようなときは、指先に絆創膏を貼っておくか、仕事をするときは手袋をつけることも大切です。
*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規