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感染予防教室

●福祉サービス別予防対策

(6)在宅感染対策における消毒方法

【 生体の消毒方法 】

■生体の消毒方法

手指の消毒には、アルコールベースの速乾性手指消毒剤の使用が推奨されています。 トイレの後や食事の前など、日常的に行なわれる手洗いは「日常手洗い」と呼ばれ、表面の汚れと一過性に付着した菌の一部を洗浄・除菌することが目的ですので、石けんと流水による手洗いで十分です。これに対し、感染対策のために実施される手洗いは「衛生手洗い」と呼ばれ、一過性に付着した菌の殺菌と除菌が目的ですので、消毒剤を用いた丁寧な手洗いが必要になります。

消毒
■皮膚消毒

注射部位の消毒には消毒用エタノールを使用します。作り置きしたビンに入ったアルコール綿を持参することが多いようですが、できれば1回ごとに袋に入った使い捨て消毒用エタノール綿がお勧めです。創傷部位の消毒には、状態にもよりますが、ポビドンヨードやオキシドールなどが使用されます。

【 医療器具、用具などの消毒 】

すべての医療器具やケア用品を滅菌することは不可能であり、またその必要もありません。むしろ、器具の使用法や接触部位により、感染リスクを減らすために洗浄、消毒および滅菌のどれを選択すれば良いかを正しく理解し、実施することが大切です。

医療器具等の消毒例医療器具等の消毒例
対象 消毒薬・消毒方法
医療器具・物品 0.1%次亜塩素酸ナトリウムに30分間浸漬(金属を腐蝕する),0.1%塩化ベンザルコニウムに30分間浸漬,消毒用エタノール、70%イソプロパノールで清拭など その他、滅菌レベルが必要な物品は、ディスポ製品が望ましい
投薬容器・水のみ 熱水洗浄(80℃,10分)または中性洗剤と温湯で洗浄 汚れがひどい場合は、洗浄後、0.02〜0.05%次亜塩素酸ナトリウムに5分間以上浸漬
血液・体液が付着した床 0.5%次亜塩素酸ナトリウムで清拭
リネン類 熱水洗濯機(80℃,10分)または0.1%次亜塩素酸ナトリウムに30分間浸漬後、通常洗濯
食器類 洗剤と流水による洗浄、乾燥
ベッドパン(便器) 熱水消毒(80℃)または0.1〜1%次亜塩素酸ナトリウムに30分間浸漬
便座 アルコール製剤で清拭
尿器(採尿容器) 使用後、洗浄・乾燥する 汚れがひどい場合等は、洗浄後、0.1%次亜塩素酸ナトリウムに30分間浸漬

【 環境消毒 】

一般に床や壁、その他家具等の表面の清掃に消毒薬を使用する必要はなく、毎日、通常の清掃をすれば十分です。ただし、手の接触頻度の高いドアノブやベッド柵、イス、テーブル、杖、車椅子などはアルコール製剤等で清拭することが勧められます。

環境消毒