今年は、7月上旬から35℃を越す猛暑日が、連日、続いています。このような時期は、とかく体調を崩しやすく、とくに体の抵抗力(免疫力)も衰えている高齢者は、感染症(食中毒を含む)にかかりやすくなっています。それだけに、彼等の健康や食事の管理に十分気を配る必要があります。
高齢者が利用する介護施設は、病院などの医療施設に比べ、人の出入りや食べ物(菓子など)の持ち込みが比較的自由で、厳しくありません。したがって、外部から(人や物品等を介して)持ち込まれる感染症が、知らぬ間に施設内で発生(拡散)する恐れがあります。そうでなくても、高齢者がいる介護施設では、発熱やかぜ、インフルエンザ、肺炎(誤嚥性肺炎を含む)、食中毒、感染性胃腸炎(嘔吐下痢症など)、疥癬症、褥瘡感染症、白癬症、カンジダ症、流行性結膜炎などの感染症が発生しています。
このような感染症が施設内で集団発生しないよう、施設の職員は、緊張感を持って食品や環境の衛生管理をより徹底する必要があります。現在、実際に取り組んでいる衛生管理や衛生対策の内容を(今一度)点検して、自施設から、感染症の発生(とくに集団発生)が起きないようにして下さい。
感染症は、その殆どが、介護業務の多忙や、職員(関係者を含む)のちょっとした油断や気の緩みなどが原因で発生しています。ここ1、2年、施設で感染症が集団発生していないと、自施設の衛生管理(衛生対策)の実施状況を過大評価(過信)して、つい感染予防対策が疎かになります。「感染症は発生しないだろう」とたかをくくって、食中毒や感染症の発生(流行)時期に、衛生管理(衛生対策)を軽視しがちになります。
人(要介護者や職員など)の健康チェックや、食事や環境などの衛生チェックを疎かにして手を抜いたり、職員や入所(通所)者の間で感染症に関する情報(発生状況や予防対策など)を十分に共有していないと大変なことになります。このリスクアセスメントやリスクコミュニケーションの取り組みが欠落(あるいは不足)して、施設で上記感染性胃腸炎やインフルエンザなどの感染症が発生(拡散)しているように見受けられます。
感染症が集団発生した施設を見ますと、その殆どが衛生管理(衛生対策)に問題(不備)があり、下表に示す種々の発生原因や発生要因が見つかっています。下表に記した問題(指摘)点などを参考にして、自施設で取り組んでいる食品衛生や環境衛生の管理(実施)内容(評価を含む)について、時々、見直しを行って、欠落した部分(あるいは不備な点)がないかどうかを(時々)点検して下さい。そして、問題点があれば、改善する必要があります。その際、外部から感染症対策に詳しい専門家や消毒剤メーカーの協力(指導と助言など)が得られれば、(職員の衛生意識の高揚や衛生対策のレベルアップにつながり)、より成果が上がると思われます。
| 〔施設(敷地を含む)〕 |
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| 〔食品や物品、吐物や糞便等の汚物類〕 |
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| 〔人;職員や入所者など〕 |
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| 〔その他〕 |
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自施設で、上表に指摘したことが原因となって、施設で感染症が集団発生しないよう、時々、感染予防対策の点検と見直しを行いながら、職員や要介護者の健康管理や衛生慣行に十分気を配り、食品衛生や環境衛生などを徹底して、施設の利用者(高齢者)を、食中毒や感染症から守ってあげて下さい。(以上)
(2008.8.1)