「現場訪問コーナー」第3弾は、平成9年4月に開苑された『社会福祉法人翠松会 特別養護老人ホーム伸幸苑』(兵庫県伊丹市)様を訪問しました。 こちらは、地元との共存施設をめざしたとても開放的な総合施設です。 今回は施設の主な特徴と感染予防・食中毒予防に関してお話を伺いました

細田苑長
定員91名の特別養護老人ホーム、定員30名のケアハウス、定員10名のショートステイ、1日55名のデイサービスセンター、介護の相談窓口としての在宅介護支援センターがあります。そのほかに、ホームヘルパー派遣事業(365日・24時間体制)、ホームヘルパー養成事業、夕食宅配サービス事業、それからこの施設の大きな特徴でもあります【地域交流スペース】を設けています。

細田苑長
1階に【大ホール】【カラオケルーム】【喫茶コーナー ハロー】【乳幼児コーナー】があり、施設入所者の方はもちろん、この地域の方々にも気軽に利用していただいています。例えば【大ホール】は、エアロビクス教室、整体教室、ホームヘルパー養成講座などの各種教室の場としてご利用いただいています。ほかに2階建ての別棟がありますが、1階は診療所、2階は調理実習室にしています。調理実習室では、都度テーマを設けて料理教室などを行っています。先日は男性向けの料理教室を開きました。

細田苑長
ええ、こういった施設は地域あってこそだと考えていますし、さまざまな年代の方にいらしていただきやすいように、全館土足で自由に出入りしていただくなど、大変開放的な施設にしています。

細田苑長
月1回【居酒屋 夢二(ゆめじ)】と名づけて、メニュー何でも100円の居酒屋を開いているんです。入所者の方やそのご家族の方が利用されるんですが、値段も味もとても好評で大変楽しみになさっている方も多いんですよ。
鈴木部長
そのほかにも、子どもさん向けにワンコインシアター(料金1人100円)を開いたりしていますし、【喫茶コーナー ハロー】は評判がよくて、お昼の定食も数量限定なので、なかなか競争率が高いです(笑)。

鈴木部長
もちろん職員には手洗いの重要性をくりかえし伝えています。 入所者の方にも手洗い・手指消毒を呼びかけ、例えばご自分では手洗いが難しい方には、職員が手にアルコールをスプレーしてさしあげる、といった対応を行っています。それから【大ホール】をはじめとする共有スペースまた居室は、定期的に換気し、整理整頓を心がけています。

鈴木部長
まずこちらには、施設開設当時から医師が常勤しておりまして看護婦は正職員が7名、パート8名の体制です。その他のケアスタッフは130名です。
鈴木部長
この施設は比較的重度のケアを要する方、特にショートステイの方を多く受け入れています。インシュリン注射や酸素吸入が必要な方や、通常のお食事はとれず経管栄養を行っている方もいらっしゃいます。そのため医療的なケアがどうしても必要になりますので、それを支えるスタッフも必要になるわけです。

鈴木部長
ええ、入所者の8割くらいが痴呆の方ですね。ベランダなどを徘徊される方もおられますので、定時的に在室チェックは欠かせませんし、お一人お一人プライドを尊重した対応ができるよう、個性・性格などもそれぞれ把握しています。

鈴木部長
先ほどの手洗いがもちろん基本ですが、統一したケアの作業手順を決める際にも、感染予防を意識して決めました。例えば排泄介助の手順の中には手袋着用基準を盛り込んでいますし、排泄介助の手順の中には、その都度、使用した布を廃棄することまでを含めています。感染症の知識は知識としてもちろん必要ですが、作業手順として、毎日、全てのスタッフが排泄介助後は手洗いとヒビスコールS(※)による手指消毒をするなど、同じように衛生的なケアができるように、マニュアルを作成し手順を徹底するようにしています。